●中陰

亡くなられた日を一日目とし、七日目を初七日(しょなのか)、
以後七日七日に仏事をつとめ、
四十九日目を一般的に「満中陰」と呼んでいます。

浄土真宗のみ教えでは、
お念仏を喜んだ者はいのち亡くなると同時に
お浄土に往生する教えであるので、
特に七日目ごとという数字にこだわることなく、
亡くなられた方をご縁として、
「今この私が何を聞かせていただかなければならないのか」
ということを考える「法縁」(阿弥陀如来さまとのご縁)としなければならないと思います。
したがって、中陰が三ヶ月にわたると「四十九(しじゅうく→始終苦)が三月(みつき→身につく)」から早く切り上げた方が良いという習慣があるようですが、つまらない語呂合わせにすぎず、まったく気にする必要はありません。

 参考書 『浄土真宗必携』 『仏事のイロハ』末本弘然著 『門徒のたしなみ』蔵田了然著 いずれも本願寺出版社発行書